女優・歌手、藤田賀子さん「遍路の歌とお話」

 《「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会第14回総会兼記念講演会=大阪市立阿倍野市民学習センターで2021年3月20日=読みやすいように中見出しをつけ、写真も入れましたました。》




◇うどん屋での出会い

(フェイスシールドを最前列の人に配る)コロナ禍ですので、(フェイスフィールドを)最前列の方にお配りをしています。事務所からも指示が出ています。

 私たちは歩き遍路を続けています。「ヘンロ小屋にも、いろいろな思いがあるんだよ」とお教えてもらったのは歌先生(プロジェクトの主催者の歌一洋)でございます。お昼に立ち寄ったうどん店で、その時、後ろに座っていたのが歌先生です。「こういった活動をしているんですよ」と言って、小屋の一覧表をくださいました。

 それから歩き遍路をしながらヘンロ小屋で休ませてもらい、時には小屋の管理者の方とお話をし、心温まる時間を過ごしてきました。今日はこんな私とみなさまとの交流の中から生まれた歌をお届けします。今日は受付の横にもCDを置かせていただきました。お帰り手に取っていただけたら、と思います。

↑藤田賀子さん


◇スロースローの遍路旅

 本日はじめにお送りする歌は、歩いている方が書いて思いを伝えたものを、歌にしたものです。それではお聞きください。「遍路修行旅」。

 ♪♪♪遍路修行旅♪♪♪

 こうして、前へ前へ進んでいきます。渦潮の徳島を通って進んでいけば、長い長い道のりを高知の東の岬、室戸岬や御蔵洞(みくろど=空海が修行をしたとされる洞窟)です。休んでいると、予定の宿まで行きつけなくて。休んでいると、お接待の団体様とお話をしたり、学びと気づきにあふれた道は、いつも寄り道がたくさんあり、スロースローの遍路です。

 ♪♪♪雨にも負けず♪♪♪


◇道しるべ
 
 雨に、台風に負けずに一歩一歩進んで、高知の室戸岬からようやく足摺岬に着くころには、今度はたくさんの子どもたちの遍路道の道しるべがありました。「頑張って」とか、「あきらめないでね」とか、いろんな励ましの言葉が書いてあって。
 会うことはできなけれど、あるいはヘンロ小屋ご協力いただいているみなさんも、あるいはすべてのお遍路さんにも、会うことはできないけども、みなさんの思いが1つになって、ヘンロ小屋プロジェクトが進んで行くんだ思います。

♪♪♪道しるべ♪♪♪
 
 私たちには大きな出来事がありました。それはこの1年のコロナことです。会いに行くこともできなければ、お接待することもできないし、本当に1年くらい何て早いの、と思う日々でした。それから1年、こうして人の前でお話ができること、こんなに幸せなんだと感じています。いろんなところで歌わせもらいましたが、今日は人の前で1年ぶりでございます。あれから・・・1年、皆さんはどうしていらっしゃいましたか…
 
 ♪♪♪あれから♪♪♪

↑藤田賀子さんとピアノの菊池麻由さん


◇明るい未来が

 言葉にできない日々を乗り超えて、これから明るい未来が待っていますように。「アサギマダラ」をお聞きください。会うことはできないけれど、と、陰ながらに応援してくれた方に、感謝を込めて、再び歩き出す日には、もう一度、遍路のつながりや文化を盛り立てるお役に立てるように、そうおもっております。

 ♪♪♪あさぎまだら♪♪♪
 
 目の前にお客様がいるって本当にありがたいことですね。

 こうしてお遍路さんの歌を歌いながら前を向いて、くじけずに進んでいきたい。あきらめなくてよかった、そう言える日を心から待ちわびて、希望を持つようにしています。私自身の代表曲であり、歩きのお遍路さんも自分自身を重ね合わせて涙することもある、「よかった」という曲をお聞きください。

 ♪♪♪よかった♪♪♪

 お話と合わせて曲をおとどけしてまいりました。最後は、明るくみなさまもお遍路を一周しましょう。「お遍路札所巡り」でございます。さあ、まいりますよ。
 
 ♪♪♪お遍路札所巡り♪♪♪ 
 
 ありがとうございました。

↑藤田賀子さん





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