ヘンロ小屋13号・佐賀のお賽銭でお遍路さん用の備品

 ヘンロ小屋13号は、高知県幡多郡黒潮町拳ノ川、佐賀温泉「こぶしのさと」の駐車場にあります。小屋には弘法大師像が安置されていて、お賽銭をあげる人がいます。そのお賽銭を、お遍路さん用に使うことになりました。こぶしのさと支配人に安原実さんによると、次のようないきさつがあります。

 小屋は2005年にできました。その後、温泉の経営主体が変わりました。掃除など小屋の世話は、安原さんら今の温泉のスタッフが自主的に引き継ぎました。

一つだけ課題がありました。小屋の中の大師像は、左手にお椀を持っていて、立ち寄ったお遍路さんらが、その中にお賽銭を備えるケースがあり、少しずつたまったお金をどうするか、ということでした。

安原さんらは施主の幡多信用金庫や黒潮町に相談し、お賽銭の使い道を任されたそうです。そこで2019年5月、温泉のスタッフで会議を開き、使い道を決めました。定期的にお賽銭を集めて、虫よけスプレーなど、小屋を利用するお遍路さんに役立つものを買い、小屋に置くことになりました。

↑大師像のお椀のお賽銭は、お遍路さんのための備品に



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