さくら満開・竜馬ブームで賑わう高知市で3月26日から4月1日まで、歌一洋「ヘンロ小屋プロジェクト」展(高知)を開催しました。主催は「四国八十八ヵ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会高知支部で、開催場所は高知市立自由民権記念館自由ギャラリーでした。
会場では、高知県で建設した17棟のヘンロ小屋の模型(実物の10の1)を中央の展示台上に並べました。周りの壁には、既設39棟のヘンロ小屋説明パネルのほかに、ヘンロ小屋での遍路さんの休憩風景、お接待の様子などの写真もかけました。またお遍路さんが感想などを書き込んだ「ヘンロ小屋ノート」(ヘンロ小屋5号蒲原・8号香我美28号・松本大師堂など)を10冊以上展示するコーナーなども設けました。
期間中には約400人ほどの方が来場され、熱心に小屋模型を覗き込んだり、パネルの説明に驚いたり、うなづいたりしていました。地元高知や四国の人、ヘンロ小屋関係者などのほかに、歩き遍路さんやこの記念館での催し物に参加された人達も来訪されました。初めてプロジェクトを知り、「支え合いの精神」に共鳴されたり、ヘンロ小屋の美しさ・温かさなどをじっくり噛みしめている方、小屋談義・遍路談義をされる人、「ヘンロ小屋ツアーをやってみたいわね」と話し合う女性など、様々な反応をいただきました。
会場に詰めていた歌さんが来訪者に熱心に説明されている光景もよく見られました。沖野和賀子・高知県支部長のもと、ヘンロ小屋を作ったりお接待をしている人達の協力を得て開催したこの小屋展は、来訪者も含めて暖かい雰囲気を醸し出す展示会になったと感じました(森英雄)
↓写真=会場では、ヘンロ小屋の模型や写真を熱心に見入る人が目立ちました