ヘンロ小屋41号今治・日高が、愛媛県今治市小泉5の特別養護老人ホーム日高荘前に完成しました。愛媛信用金庫(松山市)が、地域文化の振興に向けた社会貢献活動の一環として、ヘンロ小屋プロジェクトに賛同、日高荘を運営する社会福祉法人今治福祉施設協会(今治市)に寄贈しました。
日高荘は五十六番泰山寺から五十七番栄福寺に至る遍路道沿いにあり、隣接地には遍路墓もあることから、昔からお遍路さんが多く通っていた場所。今治福祉施設協会では、お遍路さんとのふれあいの場としてヘンロ小屋を活用していきたいとしており、日高荘の職員や入居者らが、早速お遍路さんと話をして交流を深めています。
プロジェクトの提唱者、歌一洋・近畿大学教授によると、設計のコンセプトは、木材一つ一つを人に見立て積み上げていったといい、木々の間の隙間から見える風通しのよさが、人と人との交流に役立てばという思いが込められています。
日高荘では「春になってお遍路さんが増えたら、お接待の場としても活用したい」と話しています。愛媛信用金庫では「今後とも地域活性化に向けた取り組みの一環としてヘンロ小屋に取り組んでいきたい」としています。(柴谷宗淑)