ヘンロ小屋35号土佐清水落成式

 高知県土佐清水市三崎671の道の駅「めじかの里 土佐清水」の敷地で9月5日、ヘンロ小屋35号「土佐清水」の落成式が開催されました。場所は足摺岬から西回りルートの国道321号沿いで、竜串の手前です(遍路道保存協力会地図の42−2左下)。
 小屋のモチーフは、土佐清水市の花「椿」にちなんだ「藪椿」の形で、地場産の高知杉の間伐材で作られています。円形で赤い屋根のかわいい小屋です。道の駅にありますので、トイレなどの設備も整っています。
 この小屋は、土佐清水商工会議所の女性会(弘瀬満子会長)の方々の記念事業として発案されました。資金の不足分は地域の企業や住民の寄付・浄財を集めてくださいました。事後のメンテナンスも、女性会のみなさんが担当してくださいます。  落成式で、完成した小屋は施主の女性会から敷地の管理者である土佐清水市(杉村章生市長)に寄贈されました。式典後、100以上の近所の人たちに餅投げが行なわれました。
 小屋を施工した(有)前田建築の前田平社長は、過去に歌一洋教授と面識があり、「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会の会員でした。今回の建築に際して「損得抜きで良い材料を使った」そうです。  杉村市長はヘンロ小屋14号「大浦 休ん場」の地主で、無償貸与した土地がヘンロ小屋プロジェクトの一環だったとは、この日に歌教授と話すまで知らなかったとのことです。
 ヘンロ小屋5号「蒲原」施主の石川為市社長も参列してくださいましたが、道の駅に隣接する第3セクターの水産加工会社に生産設備を納入したそうです。
 いろいろな「ご縁」を感じた1日でした。(藤沢久弘)

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