「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会第6回総会・記念シンポジウム

  「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会は2012年3月11日(日)午後1時から、香川県善通寺市の総本山・善通寺の遍照殿で第6回総会と、記念シンポジウムを開きました。シンポジウムには約100人の聴講者があり、講演や発言に耳を傾けました。
 総会は倉越進・支援する会副会長のあいさつで始まりました。この日は東北大震災から1年目に当たり、参加者は起立して黙祷をしました。続いて、森英雄・支援する会事務局長が2011年の事業、会計報告。ヘンロ小屋は42号宇多津・蛭田池(香川県)が完成したこと、15号清水川(高知県)の改修作業に取り組んだことなどを説明しました。会計報告では、157万円あまりの収入があり、73万円あまりを小屋の建設に使ったこと示し、承認を受けました。
 シンポジウムは支援する会香川支部の主催でした。まず、樫原禅澄・善通寺管長があいさつに立ち、香川県がお遍路さんに対してもっともてなしの気持ちを持つべきだと訴えました。続いて、辰濃和男・支援する会会長が「利他のこころ」と題して講演。「利他のこころは母性愛に通じる」「利他のこころの象徴はお接待」などと考えを述べました。講演の最後は、「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」の主宰者、歌一洋・近畿大学教授で、完成した43棟の休憩所を映像で紹介しながら、小屋にかける思いを披露しました。
 休憩の後、「交流の場としてのヘンロ小屋〜次世代への『お接待文化』の継承」と題したシンポジウムに写りました。パネリスト▽今津福人さん(ヘンロ小屋42号宇多津・蛭田池小屋アダプションプラン長▽別所紘さん(ヘンロ小屋24号高松・一宮施主)▽尾崎美恵さん(香川短大講師、外国人による四国の文化などの発信に取り組んでいる)▽歌一洋さん▽亀山啓司・支援する会香川支部長。司会は梶川伸・支援する会副会長が務めました。
 会場では、高松市出身の童絵作家、池原昭治さん原画展も開れました。池原さんはテレビ「まんが日本昔ばなし」の原作・演出・作画でも知られています。池原さんは今回のために、遍路をテーマにした作品もいくつか作り、展示しました。
 樫原管長のあいさつ、辰濃会長の講演、シンポジウムの詳報は、近くホームページの中の「講演・シンポジウム」の中に掲載しました。(梶川伸)



↑記念シンポジウムであいさつをする樫原禅澄・善通寺管長







 
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