「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会は11月5、6両日、プロジェクトの主宰者、歌一洋・近畿大学教授と遍路道を歩く会を高知県で行いました。参加したのは歌さんのほか、支援する会の倉越進・副会長ら大阪組8人と村上敬・愛媛県支部長で、全員で10人となりました。
スタートは四国霊場28番大日寺。住職の川崎一洸に見送られて歩き始めましたが、時折強い降りとなる雨の中での遍路になりました。
今回の催しは、ヘンロ小屋の管理や世話、お遍路さんへのお接待をしている人に会って、小屋の現状を教えてもらうのも目的の1つでした。まず訪れたのは、ヘンロ小屋28号松本大師堂(香美市土佐山田町松本)。依光栄さんらが待ち受けていて、全員でお大師さまに般若心経を唱えました。初日はさらに、29番国分寺まで歩きました。夜は松本大師堂のみなさんや、ヘンロ小屋5号の石川為一さんらと懇親の場を持ちました。
2日目は国分寺をスタート。この日は雲が出ているのに雨には遭わず、歩き遍路には絶好の日和となりました。山々の霧、田のひこばえ、草紅葉などを楽しみながら、ヘンロ小屋蒲原へ。石川さんからお接待の状況を聞かしてもらうとともに、お遍路さんが泊まることのできるログハウスを建てる構想も聞きました。
30番国分寺まで歩き、さらに高知市の五台山の下から牧野植物園の中を通り、31番竹林寺がゴールでした。大阪や愛媛への帰路、ヘンロ小屋8号香我美(香南市香我美町)を訪ねると、三浦幸造さんが小屋で休憩しているお遍路さんにお接待をしている最中でした。(梶川伸)