ヘンロ小屋43号しんきん庵・秋桜の落成式

 愛媛県四国中央市中之庄町宮の西に、ヘンロ小屋43号しんきん庵・秋桜が完成し、1月27日午前11時から落成式がありました。式の中で、小屋は四国中央市の寄贈されました。
 このヘンロ小屋を建設したのは川之江信用金庫です。64番前神寺と65番三角寺の間で、国道11号バイパスと県道上猿田・三島線の交差点にあります。歩道となっている場所の一部を、四国中央市などの好意で貸してもらうことができました。遍路道に沿っていて、絶好の場所になっています。これで愛媛県の小屋は12棟になりました。
 小屋は、歌一洋・近畿大学教授は、コスモス(秋桜)をイメージして設計しました。四国中央市のシンボルの花がコスモスで、翠波高原はコスモスの名所です。小屋の両側の妻の部分に、スラリとして立つコスモスのイメージをあしらっています。屋根も赤みがかっていて、コスモスの花の色を連想させます。ベンチの背もたれ部分には、細い木を縦に並べています。これも、コスモスの繊細さからの発想です。また、小屋の中のテーブルといすは、市章を木で表しています。
 落成式は、川之江信金の高原達也理事長のあいさつから始まりました。高原理事長は「地元にマッチした素晴らしい建物になりました。さまざまな思いを秘めて回るお遍路さんにとって、一時の安らぎをもたらす場になってほしい」との思いを語りました。
 歌さんも式に出席しました。歌さんは設計の考え方を述べたうえ、柱が「人」型になっているのは支え合いの大切さを示していると説明し、「お遍路さんに対してだけでなく、支え合いの精神が広がることを願っています」と結びました。
 来賓として井原巧・四国中央市長、鈴木俊広・愛媛県議会議員、石村丹志・川之江遍路小屋をつくる会会長らが参列しました。井原市長は「四国八十八カ所は四国最大の文化。お接待は、おもてなしの心の象徴で、子どもを育む分化です」と強調し、お遍路さんへのお接待の場である小屋の完成に祝辞を述べました。
 最後に、高原理事長、井原市長、鈴木県議、歌さん、村上敬・「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会愛媛支部長がテープカットをし、新しい休憩所の完成を祝いました。川之江信金は年に何度か、この小屋でお接待をするそうです。



↑ヘンロ小屋43号しんきん庵・コスモスの完成を祝いテープカット




↑式典の後の記念撮影




↑完成した43号しんきん庵・秋桜




↑「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会のメンバーの記念撮影


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