歌一洋さんと歩く会第2回

 
「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会は香川県で11月10、11両日、プロジェクトの主宰者、歌一洋・近畿大学教授と一緒に遍路道を歩く会を開きました。歩く会は昨秋に続いて2回目です。
 会には歌さんをはじめ大阪からはスケジュールを組んだ藤澤久弘役員、歩く会を提案した豊田章津子会員ら10人、地元香川県から亀山啓司支部長ら2人、愛媛県から村上敬支部長の計13人が参加しました。
 初日はまず、丸亀市のヘンロ小屋18号・丸亀城乾へ。小屋の世話をしている城乾コミュニティの奥村素一会長の話を聞かせてもらいました。奥村さんは「コミュニティのメンバーが月に4日、小屋の手入れをしている。6月のコミュニティ祭りの時には、お遍路さんにお接待をしている」と語りました。



↑ヘンロ小屋18号・丸亀城乾で記念撮影
 丸亀名物、骨付鳥の昼食を済ませた後、宇多津町の78番郷照寺へ。ここからヘンロ小屋42号・宇多津蛭田池公園まで歩きました。


↑郷照寺での参拝
 小屋では、今津福人・宇多津蛭田池小屋アダションプラン長ら地元の人たち、谷川俊博町長と交流しました。谷川町長は遍路文化の大切さに触れたあと宇多津町の特徴に言及し、「宇多津は入り浜式の製塩をしています。これを大相撲で使ってもらうように働きかけています」と説明しました。一行は、地元の女性からあめ湯のお接待を受けながら、谷川町長の話に耳を傾けました。


↑谷川町長の話を聞く一行
 続いて、ヘンロ小屋を予定している坂出市の四国ガス・ピポット坂出の建設場所を全員で調べたあと、歩いて79番天皇寺へ。その前に、寺のそばの名物「八十場(やそば)のトコロテン」も賞味しました。初日の締めくくりは80番国分寺でした。宿はかんぽの宿坂出。


↑八十場のトコロテンを食べて一服
 2日目は雨。81番白峯寺は山門付近だけ、モミジが見ごろになっていました。参拝をすませ、82番根香(ねごろ)寺までの遍路を歩きました。ここは良く整備されていて、歌さんも感心しきり。白峯寺奥の院に向かう石畳の道に「いい道ですね」と声を上げていました。雨も大降りにはならず、5キロあまりの道のりをゆっくりと歩きました。


↑紅葉に送られて白峯寺を出発


↑根香寺までの遍路道で一休み
 根香寺は紅葉の名所です。しかし、少し時期が早いようでした。それでも本堂へ上る石段の周辺などは、紅葉の盛りを迎えていました。参拝の最後は83番一宮寺でした。


↑根香寺では紅葉を背景にお参り
 午後4時から徳島県阿波市市場町大野島で、ヘンロ小屋45号・空海庵(切幡)の上棟式がありました。歩く会の一行も車に分乗して現地に向かい、地元の人たちと一緒に式に参加しました。


↑ヘンロ小屋45号。空海庵(切幡)に尽力したみなさん=上棟式で


 
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