第7回総会

 「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会は3月16日、大阪市中央区博労町1−18−1の新しい歌一洋建築研究所「ビル名・空=くう=の箱」で第7回総会・記念講演会を開きました。
 総会では2012年の事業・会計報告をし、承認を受けました。役員任期(2年)のが切れる時期にあたるため、新役員に喜多義祐・前徳島支部長を加えるなどの次期役員のメンバーを提案し、これも了承を得ました。
 総会の後は、記念講演会に移りました。講師は3人。最初は「ある日突然、お遍路さん」などの著書がある旅行ライターの高田京子さんで「旅する力は生きる力」「遍路をして、何がありがたいのかが分かった」などと語りました。続いてプロジェクトの主宰者、歌一洋・近畿大学教授「小屋造りに祈りを込めて、さらに観えない何かを求めて」と題して話し、完成した46棟の映像を見せながら、各小屋の設計の趣旨や思いを述べ、「小屋は物でそこにあるだけだが、小屋というものが持つ心は広がる」と、持論を展開した。
 最後は辰濃和男・支援する会会長が締めくくりました。演題は「歩き遍路で学んだ『ありがとう』」。辰濃会長は「遍路をしていると、靴の底に小石がはさまっていた。小石が自分の足の裏を痛めないよう、靴が守ってくれたと思うと、靴に対して、ありがとうの思いがわく。ありがとうに思いは、道へ、風へ、水へ、と広がっていく」と体験代を語り、「それは四国や遍路というものがそうさせる」と、自分の考えを披露しました。
 会場のビルの前の空地では、模擬ヘンロ小屋を参加者と一緒に造りました。積み上げていく方式です。材木を切る、丸い穴の開いた角材を垂直に立てた心棒に通しながら積み上げる、ネジで止める、などの作業を進めました。約10人が作業をし、この日のうちに2メートル近くまで積み上げ、完成の1歩手前までできました。  講演の詳しい内容は後日、講演・シンポジウムの項目に掲載します。(梶川伸)


↑講演会は満員の盛況
↑辰濃和男・支援する会会長の講演
↑材木を切り、電気ドリルで穴を開け、模擬ヘンロ小屋づくりがスタート
↑材木が積み上げれていく模擬ヘンロ小屋
戻る
annai.png

戻る