「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会の第8回総会および記念講演会が3月1日、大阪市中央区博労町の「空の箱」(歌一洋建築研究所)で約60人が参加して開かれました。
講演会では、海外在住の外国人女性で初めての公認先達となった韓国ソウル市の崔象喜さんが「同行二人」と題し、四国遍路のお接待に触れるなかで、韓国とは異なる日本の「ありがとう」文化に感動し、感謝の気持ちが醸成されていった体験を話しました。
プロジェクトを主宰する建築家の歌一洋近畿大学教授は「四十九棟の小屋造りを通して思うこと」と題して講演、「小屋造りの中で、設計は楽しいが喜びではない。みなさんと一緒に造るのが喜び」とプロジェクトへの共感の広がりに感謝した。
崔さんと歌教授の対談では、各地のヘンロ小屋で崔さんが感じたことと、歌教授の設計理念が次々と披露され、宇和の小屋がふれあいの場になっているなどとの実例に話が一致、会場の共感を呼んだ。最後に、崔さんが韓国の協力者に呼びかけ小屋を一つ作りたいと述べると、歌教授が今年中にぜひ実現したいと応じ、日韓友好のヘンロ小屋(その後、正式名称はヘンロ小屋「茶処みとよ高瀬」と決定)造りが内定しました。
講演の詳報は後日、ホームページに掲載します。