日韓友情のヘンロ小屋建設に、韓国の仲間が40万円寄託

 ヘンロ小屋プロジェクトの一環として進められている「日韓友情のヘンロ小屋」建設について5月31日、韓国ソウル市で会議と交流会がひらかれました。その席上、崔象喜さんら韓国の仲間から40万円が建設資金として、プロジェクトの主宰者、歌一洋さんに手渡されました。歌さんは建設場所が香川県でメドがついたことを報告して、友情の小屋構想が具体的に進むことになりました。
 



      ↑建設資金の贈呈式
          

 ソウル市へは日本から歌さんと、「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会の倉越進副会長、梶川伸副会長の計3人が訪問。韓国側から崔さんら12人が集まりました。崔さんは昨年、四国八十八ヶ所霊場会の公認先達となり、韓国で「同行二人」という遍路グループを組織しています。
 友情の小屋構想は、支援する会の第8回総会(3月1日)で持ち上がりました。総会では崔さんが記念講演をし、それを受けて歌さんとの対談をしました。対談の中で崔さんは「韓国と日本のお遍路さん、遍路をしたいと思っている人が志を持ち寄り、日韓友情のヘンロ小屋をつくりたい」と提案し、歌さんも設計を引き受けました。この約束から、日韓それぞれで寄付金を募る活動がスタートしました。
 ソウル市での会議と交流会では、韓国からの参加者が自らの遍路体験などを報告。「四国で出合った人の温かい心に接して勇気が出ました」「ヘンロ小屋には感謝しながら回りました」「たくさんの方に助けていただいたので、お返しをしたい」などの発言が相次ぎました。
 その後、友情の小屋への建設資金の一部として、40万円が寄託されました。崔さんを窓口にして寄せられたもので、韓国人28人、イギリス人1人、日本人11人からの浄財です。受け取った歌さんは「日本側も約30万円の寄付が集まっています」と明らかにしました。また、建設場所について「香川県三豊市に土地を貸してくださる方があり、現地調査もしました。間もなく設計にかかれると思います」と話しました。今後もさらに日韓で寄付を求めますが、今年中に友情の小屋を建設するという計画は軌道に乗ってきました。
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