「歌さんと歩く会」第4回

   「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会は11月1日〜2日、「歌さんと歩く会」の第4回目を徳島県勝浦町を中心にして行いました。

 ヘンロ小屋プロジェクトの主宰者、歌一洋さんと一緒に遍路道を歩き、ヘンロ小屋に寄り、地元の方々と交流する催しです。これまで高知県、香川県、愛媛県で実施し、これで四国4県すべてで開いたことになります。今回のウォークには地元の方も含めて、計9人が参加しました。
  1日は勝浦町の地元産品の販売所「よってネ市」に集合。まず、それぞれ昼食を買い求め、勝浦川の運動公園に車を停め、スタートしました。初日の第1目的地は星の岩屋(星谷寺)です。ミカン畑を見ながら、約40分で登りましたが、蒸し暑い日で、みんな汗だくでした。
  星の岩屋には、「裏見の滝」と名づけられた滝があります。滝の裏側が洞窟のようになっていて、滝の裏側に入り込むことができ、流れ落ちる水を裏側から見ることができます。この日は水量が多く、水が透明な美しいカーテンとなっていました。

      ↑裏見の滝

  裏見の滝を表から見ながら昼食。腹ごしらえをして、第2目的地の仏石へ。さらに登り、峠を越えて今度は下った場所に仏石はあります。石仏をピラミッド上に積んだ曼荼羅です。ここで記念撮影をし、また車に戻りました。
      ↑仏石で記念撮影

 宿泊は「ふれあいの里さかもと」でした。ここは地元の方々との交流の場でもありました。勝浦町からは福田輝記・副町長ら約20人が参加し、ヘンロ小屋プロジェクトや遍路文化について意見交換しましたのです。
 話の内容は具体的なものが多く、勝浦町にあるヘンロ小屋11号「「勝浦」にも話が及びました。地元からは「夏は野宿する人のために、小屋に蚊帳(かや)を吊ってもいいか」「冬は寒いので、ビニールハウスに使うビニールを張ってもいいか」といった質問が出ました。「地元に任せます」というのが歌さんの意。それを受けて地元の方々が自主的に小屋に手を入れることになりました。歌さんからは「小屋の柱の何本かをオレンジ色に塗ったらどうか」と提案がありました。それも、地元が検討することになりました。
      ↑勝浦町のみなさんとの交流会

 話し合いの後は、夕食を兼ねた懇親会です。交流会の継続審議のような雰囲気で、歌さん、支援する会のメンバーと地元の方々が交流をさらに深めました。
      ↑懇親会は話がはずみました

2日目はまず車で20番鶴林寺へ。さらに車とロープウェイで21番太龍寺へ。参拝の後、この日のウォークが始まりました。コースは復活した岩屋道という遍路道です。空海が修業したとされ、求聞持修行大師像」が座っている捨心嶽から下りて行きます。最初のうちはゆるい下りですが、最後に階段状の急坂を歩き、ヘンロ小屋3号阿瀬比にたどり着きました。さらに大根峠を越え、ヘンロ小屋47号「大根」まで歩き、ウォークは終了しました。

      ↑太龍寺での参拝

      ↑岩屋道を下る歩く会の参加者

      ↑ヘンロ小屋・阿瀬比で一休み

      ↑目的地のヘンロ小屋・大根

 最後に22番平等寺に参拝しました。谷口真梁・副住職は、支援する会の柴谷宗叔・役員と高野山大学大学院での同期生という縁なので、谷口副住職から懇切丁寧な寺の説明を受けました。
      ↑平等寺で谷口真梁・副住職と懇談