ヘンロ小屋51号「五色台子どもおもてなし処」が、香川県たか(なぜか文字化けするので、ひらがな)松市中山町1474に完成し10月5日、現地で落成式をしました。香川県では7棟目の小屋です。
場所は71番白峯寺と72番根香寺の間で、国の史跡に指定されている遍路道がそばを通っています。若者自立塾や障害児施設の理事長を務める野田大燈さんが敷地の一部を提供してくださったほか、約150人から寄付を募り、それを建設資金にあてました。
歌一洋さんの設計は、「五色台」という小屋のある山の名前にちなんだもので、5角形の建物にとんがり帽子のような屋根がついています。屋根裏部分は、お遍路さんが3人まで泊まれるようにベッド形になっていて、建物全体も板壁で囲み、窓をつけています。これらは、「お遍路さんに泊まってほしい」という野田さんの希望によるものです。
落成式には約60人が参列しました。香川県の工代祐司・政策部長や、たか松市の勝又正秀・副市長も姿を見せ、それぞれ祝辞を述べました。野田さんは謝辞の中で(野田さんがかかわっている施設の子どもたちのことに振れ、「お接待をする喜びを、今のうちから知ってほしい」と、小屋の名前に込めた思いを説明しました。
野田さんは周辺をハーブ園にする予定で、小屋では子どもたちが日を決めて、ハーブティーのお接待をすることにしているそうです。また、趣旨に賛同した医療専門学校の先生が、お遍路さんの疲れをとるお灸(きゅう)のお接待も計画しています。