近畿地方に在住する徳島県勝浦町出身者の集まり「近畿かつうらふるさと会」の総会が9月27日、兵庫県西宮市のホテル「ノボテル甲子園」でありました。「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会の倉越進副会長が、ふるさと会の会長でもあり、歌一洋さんとともに支援する会副会長の梶川伸が総会の記念講演に招かれました。
講演は対談形式で、テーマは「人生と遍路」でした。歌さんは出身が徳島県海陽町で、幼いころに「お接待」が身近であったことなどが、ヘンロ小屋プロジェクトに結びついていったことを述べ、「小屋は私のお接待の体現ではあるが、小屋はあくまで手段であり、場所の提供であって、そこ空間が地元の方とお遍路さん、地元の方同士、世代を超えた方同士の触れ合いの場になってほしい」と話しました。
梶川は9月9日から11日にかけて、あしなが育英会の奨学生である4人の学生とともに、17番井戸寺から勝浦町にある20番鶴林寺を経て21番太龍寺に登り、ヘンロ小屋3号阿瀬比(阿南市)まで歩いた体験を中心に話しました。その中で、お金や、徳島ラーメンのカップ麺、サツマイモ、一口ようかん、ポケットティッシュ入れなど、さまざまなお接待に接し、学生の心に深く残ったことを報告しました。
100人近い方々が参加した会でした。阿波踊りや歌もある、同郷の方々の温かい会でした。(梶川伸)