ヘンロ小屋54号・四万十の竣工式

 高知県四万十市間崎1175−1にヘンロ小屋54号・四万十が完成し7月24日、現地で竣工式をしました。
 小屋の施主は幡多信用金庫(四万十市、松田基理事長)で、資金を提供していただきました。場所は37番岩本寺から38番金剛福寺に向かう途中で、間崎地区の集会施設の敷地内です。小屋は四万十川の流れをイメージしたデザインです。
 竣工式には幡多信用金庫の松田基理事長や職員のみなさん、中平正宏・四万十市長、小屋のお接待を買って出ている北川君子さん、設計者の歌一洋さん、「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会のメンバーらが参列しました。
 式は神事から始まりました。その後、歌さんが小屋の設計理念を「四万十川をイメージして設計しました。床、いす、屋根が川の蛇行した流れを表しています。木1歩本1本は人に見立てています。窓を大きく取ったのは、大文字を見るためです」と説明しました。
 この地区は、江戸時代に一条家が京都から入り、京の文化を伝えました。大文字焼きも続いていて、幡多信金から小屋から大文字が見えるようにしてほしいという強い要望があったことも伝えました。
 また歌さんは、屋根や土台部分を除いた木の工事部分は、幡多信金の職員と歌さん、支援する会のメンバーの手づくりであることを報告しました。
 続いて松田理事長があいさつ。幡多信金は6棟のヘンロ小屋の建設を目標にしていました。松田理事長は「信金の地元である四万十市での建設を最後に残しておきました。お遍路さんの安らぎの場、地元の方々の集いの場となるよう祈念します」と締めくくりました。
 式の中で、小屋は四万十市に寄贈されました。中平市長は「友好に活用したい」と述べ、松田理事長に感謝状を手渡しました。般若心経の読経をし、最後は参列者がウーロン茶で乾杯し、小屋の完成を祝いました。


↑完成したヘンロ小屋54号・四万十


↑神事


↑式典

↑紅白の幕が張られた小屋の前で式典が行われました

↑ヘンロ小屋の寄贈で、目録が松田理事長(左)から中平市長に

↑般若心経の朗読

↑ペットボトルのお茶で乾杯