愛媛県西予市の多田小学校で遍路に関する授業が行われ、6月3日には6年生9人が、近くのヘンロ小屋49号・ひじ川源流の里の清掃をしました。
きっかけは、小屋に置いてある「おへんろさんノート」に書かれた落書きです。韓国ソウル市に住む先達、崔象喜さん(支援する会とともに香川県・日韓友情のヘンロ小屋を建設)を中傷するものでした。
小屋はお遍路さんと地域の人の交流の場でもあり、児童と家族が作った「家族詩」の作品が壁に展示してあります。ノートには児童の作品に対するお遍路さんの感謝の言葉も書いてあります。このようなことから、増原通雄先生が児童と一緒に遍路について考えることを思い立ち、5月下旬に4年生から6年生を対象に、遍路についての授業をしました。
また市内の笠置峠には、亡くなったお遍路さんを弔う遍路墓が7つあります。増原先生はそのうちの1つ、明治38(1905)年に建てられた墓について調査しました。新潟県・佐渡島の河内ウメさんのもので、墓は今でも地域の人が世話をしていることが分かりました。このため、3、4年生を対象に、地域の人が守る遍路墓に関する授業も行いました。小屋の清掃は、授業を受けてのものでした。